中国の書家

こちらで書を学ぶ時は大抵、歴代書家の石碑や文書からのお手本を模写するのですが、先週クラスの人が「自分の好きな書家の字だけ練習するのがいいよ。」と。


今まで先生に言われたテキスト本を何も考えずに練習していた私、はっと気づいて好きな書体を探してみました。


金曜日の先生のお勧めは赵孟頫zhào mèng fǔ(1254年-1322年 南宋晚期至元朝)。

著名歴代書家の中では割合近代の書家でした。

官員、書、画、文学など博識多才だったそう。


赵孟頫、欧阳询、颜真卿、柳公权、が、楷書四大家と呼ばれ、本がたくさん売られています。


赵孟頫、欧阳询、颜真卿、柳公权の楷書。

確かに赵孟頫の楷書はきれいですね。欧阳询もきれい。颜真卿は力強く特徴的。柳公权もちょっと特徴的。


欧阳询 ōu yáng xún(557年—641年)は虞世南、褚遂良、薛稷と共に「初唐四大家」と呼ばれるそう。


颜真卿 yán zhēn qīng(709年-784年)は唐朝の名臣、書家。


柳公权 liǔ gōng quán(778年-865年)は唐朝中期官員、書家、詩人。


それぞれの書体は赵体、欧体、颜体、柳体と呼ばれます。


初唐の虞世南、褚遂良の書も好きですが、あまり書のクラスのお手本に取り上げられることはないようです。



そして、よく知られている最も古い書家、文学家、大臣だった王羲之 wáng xīzhī303年—361年頃) 


王羲のの楷書。



紀元前の周、秦代の書家もいますが、お手本として使用されるのは王羲之位から。


王羲之は山東省出身だけど紹興に移住。紹興蘭亭風景区には王羲之の石碑等が残っています。


“鹅池”の“鹅”の字は王羲之、“池”は王羲之の息子、王献之の作。親子合作の“父子碑”だそうです。



王羲之 兰亭集序



8年前、何も知らずに紹興の蘭亭風景区へ行って石碑を見てきたのですが、こんなに長い歴史があったのですね。



他にも数えきれない程の書家がいて、それぞれの書体の数多くの本が出ていますが、私は赵孟頫の楷書を練習する事にします。


さっそく買ったテキスト。14元だけだったのになんと230頁の厚い本!詩に拼音までついてて私にぴったり😁



クラスのおじさんの隷書。美しいですね。




今日の地中海モールでの昼食。野菜だけでデーんと盛られたので今日は菜食。



今日は歯科でひどい事が起こったのですが、そのことはまた次回に。


明日は久しぶりに蘇州へ遠足に😀

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